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藤井政雄記念病院 /仁厚会

病院案内

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TEL:0858-26-2111

事業案内

インフォメーション

院長ごあいさつ

 

 社会医療法人 仁厚会 
 藤井政雄記念病院 院長兼名誉院長

 

 引田 亨


池田正仁院長に代わり、平成29年10月21日より藤井政雄記念病院長を拝命し、引き継ぐことになりました。

 

前院長は医療費の問題、日本の医療の質、病院経営の問題などについて鋭く説いていらっしゃいました。そして医療は人間的尊厳を守る社会的資本(宇沢弘文氏※)の極めて大きな部分を占めているとも述べておられます。私は現実に働く立場から、患者さんを診ている立場から思うところを述べてみたいと思います。

 

昔は、室町時代の武将 細川頼之(1329~1392)が「人生五十功無きを愧ず」と詠んだように、大体人間の寿命は50年くらいだったのでしょう。偉人といわれる人の生涯を調べてみても、聖徳太子、織田信長、上杉謙信、武田信玄、夏目漱石など大抵50歳前後で亡くなっています。ところで今はどうでしょう。2025年をピークに高齢者人口が増え続けるというのが大方の試算です。それに向かって猛烈な勢いで高齢者が増加しているという現実を実感している毎日です。

 

2003年頃某看護学校の50年記念誌を発刊した折、その頃読んだ医学雑誌の中にあった第四の医学という言葉に出会い、第四の医学が将来重要な課題になるという言葉を引用した覚えがあります。医学の進歩はめざましく、かつては生存できないような致命的な方でも老若を問わず救命される時代になってまいりました。

 

医学の類型でみますと、第一は予防医学、第二は治療(臨床)医学、第三はリハビリテーション医学です。大体、この時点で社会復帰するのがかつての順当な経過でした。ところが、現在はどうでしょう。寝たきりになり、フレイルやADL低下、認知症などにより多大な医療資源が療養・介護などに費やされています。回復のほとんど期待できないこのような方々をどう看ていくかが第四の医学のテーマです。第四の医学をなんと名付ければいいのか私にもわかりません。また、このような人達を含め終末期医療をどうするのかなど、まだ日本では法整備が確立されておらず、悩ましい毎日を送っているのが現状です。

 

当院は120床の病院ですが健診センターを有し、平成28年度は年間、人間ドック1,982名、生活習慣病予防健診1,412名の利用者があり、総病床についてみると平成28年度の病床稼働率は98.9%、そのうち緩和ケア病床(20床)の稼働率は95.0%でした。

 

病院は社会的生命体の一つと言われています。周囲(地域社会)の環境に適合して必要とされているからこそ存続できるものと確信しています。今後とも地域のニーズに合うよう病院機能を微調整しながら努力・邁進していくつもりです。今後とも当院をよろしくお願いする次第です。

 

※故 宇沢弘文 経済学者・文化勲章受章者(鳥取県出身)

藤井政雄記念病院 院長  引田 亨